アイスランド共和国
Republic of Iceland

出典:外務省 各国・地域情勢(2001年11月現在)

一般事情
1.面積 10.3万km2(日本の約1/4)
2.人口 27.5万人(98年)
3.首都 レイキャヴィーク
4.人種 主として北方ゲルマン系
5.言語 アイスランド語
6.宗教 大多数が福音ルーテル教
7.略史
870〜930年 ノースマン移住、アイスランド連邦国を形成
1918年 デンマークとの君主連合のもとで独立
1940〜41年 デンマークがナチス・ドイツに占領される状況の下英軍に占領され、その後米軍下に置かれる。
1944年 アイスランド共和国成立
1949年 NATO加盟
1993年 欧州経済領域(EEA)に参加
政治体制・内政
1.政体 立憲共和制
2.元首 オラフル・ラグナル・グリムソン大統領
3.議会 一院制(91年5月31日の憲法改正により完全一院制に移行。議員定数63、任期4年)
4.政府 (1)首相 ダヴィッド・オッドソン(独立党)
(2)外相 ハルドール・アスグリムソン(進歩党)
5.内政 (1)95年4月の総選挙の結果独立党党首オッドソンを首班とする独立党、進歩党の二党連立政権が誕生。
(2)フィンボガドッティル大統領の引退を受けて行われた96年6月の大統領選挙でグリムソン元人民連合党党首が選出され、8月1日に大統領に就任した。2000年7月に再選。
(3)99年5月8日の総選挙で現連立与党が議会過半数を上回った(合計38議席)ことにより、独立党と進歩党は連立政権維持に合意、5月28日オッドソン首相を首班とする改造内閣が成立した。
外交・国防
1.外交基本方針  NATO、国連、他の北欧諸国との協力が外交の三本柱。
 EU加盟問題については、漁業水域保全の観点から当面あり得ないとの立場。93年1月12日、議会はEEA協定を批准。
2.軍事力  NATOには加盟しているものの、自国の軍備はなし。
 1951年米国との間に防衛協定を締結、米軍の国内駐留(ケフラヴィック空軍基地)を認めている。
経済(単位 米ドル)
1.主要産業 水産業、水産加工業、アルミニウム精練
2.GNP 92億ドル(2000年暫定値)
3.一人当たりGDP 33,500ドル(〃)
4.経済成長率 3.6%(〃)
5.物価上昇率 5.2%(〃)
6.失業率 1.3%(〃)
7.総貿易額 (1)輸出 1,891百万ドル(2000年)
(2)輸入 2,585百万ドル(2000年)
8.主要貿易品目 (1)輸出 水産物、水産加工品、アルミ一次加工品
(2)輸入 自動車、機械類、食料品
9.主要貿易相手国 (1)輸出 英、独、米、オランダ
(2)輸入 独、米、英、ノールウェー
10.通貨 アイスランドクローネ
11.為替レート 1クローネ=約1.18円(2001年9月)
12.経済概況  アイスランドは総輸出額の約7割を水産物・同加工品に依存する漁業立国。近年のアイスランド経済は、順調な成長を続けており、1996年から1999年まで4〜5%台のGDP成長率を維持。但し、2000年以降、水産物の輸出の不振から経済は減速傾向にある。1980年代以降の最大の問題はインフレ対策であり、一時は80%台(1983年)に達したが、歴代政権がインフレ対策を強力に進めた結果、1991年以降は一桁に安定。
二国間関係
1.政治関係  1956年外交関係設立。政治的懸案はなく、両国関係は順調に推移。過去にはフィンボガドッティル大統領が5度訪日しているほか、我が国かたは1999年に小渕総理が日・北欧首脳会談出席のためにアイスランドを訪問している。
 アイスランドは、水産物の重要な輸出先として我が国を重視(我が国に流通しているシシャモや甘エビの多くがアイスランド産)しているほか、日本人観光客の誘致など経済面での関係強化を強く望んでいる。
 我が国は2001年2月に在アイスランド大使館(兼勤駐在官事務所)を開設し、アイスランドは同年10月に在京大使館を開設した。
2.経済関係 (1)対「ア」貿易(我が国通関統計)
 (イ)貿易額(2000年)
  輸出 507億円
  輸入 169億円
 (ロ)主要品目
  輸出 乗用車、貨物自動車、蒸気タービン
  輸入 水産物、フェロアロイ(鉄鋼原料)
(2)我が国からの直接投資 3件、約600万ドル
3.文化関係等  85年6月日・アイスランド友好議連設立
 91年10月 日本アイスランド協会設立
 01年10月 我が国でアイスランド・フェアを開催
4.在留邦人数 32人(2000年12月現在)
5.在日当該国人数 32人(1999年12月現在)
6.要人往来
(1)往(1984年以降)
1984年9月 土屋義彦参議院議員
1988年11月 経団連EFTAミッション
1989年9月 参議院議員団公式訪問
1990年5月 東力衆議院議員他(IWC年次会合出席)
1995年5月 土屋義彦埼玉県知事
1996年9月 高円宮憲仁同妃両殿下(お立ち寄り)
1997年7月 土屋品子衆議院議員
1997年8月 斎藤参議院議長
1999年6月 小渕総理(第2回日・北欧首脳会談)
2001年7月 小島大臣政務官
(2)来(1986年以降)
1986年11月 ヘルマンソン首相(非公式)
1987年9月 フィンボガドッティル大統領(スカンディナヴィア・トゥディ展出席)
1989年2月 フィンボガドッティル大統領(大喪の礼参列)
1990年3月 アスグリムソン漁業相
1990年11月 フィンボガドッティル大統領(即位の礼参列)
1991年9月 ソルケルスドッティル国会議長(参議院招待)
1991年10月 フィンボガドッティル大統領(非公式)
1994年3月 オッドソン首相(非公式)
1994年4月 ハンニバルソン外相(非公式)
1995年10月 インゴルフソン商工相(非公式)
1996年4月 フィンボガドッティル大統領(非公式)
1996年9月 パルソン漁業相(非公式)
1997年12月 ビャルナソン環境相(地球温暖化防止京都会議)
2001年10月 アスグリムソン外相(外賓)
2001年年11月 マティエセン漁業相
7.二国間条約・取極 1966年 査証及び査証料免除取極