信託財産が500兆円突破 9月末半期で初資産流動化が加速

(出典:日経朝刊 12月11日)

 信託協会が十日発表した信託の受託概況によると、2004年9月末の信託財産の総額は、前年同月比11.3%増の500兆6000億円となり、半期ベースで初めて500兆円を突破した。
 企業や金融機関が保有する金銭債権や不動産なとの資産流動化を進めているのが主因。こうした資産流動化型信託は36兆9000億円と同27.2%の大幅増となった。
 年金信託や貸付信託など資産運用型信託は同4.8%増の149兆3000億円。委託者の指示に基づいて管理する資産管理型信託は、同12.4%増の293兆2000億円だった。

 増大の理由が資産流動化といいながら、500兆のうちの37兆円というのが大きいといえるのかな。
 いまだに、資産管型の信託や、年金信託・貸付信託の比重が大きいように思えるが、業界のなかでの異動は大きいとみているのだろう。
 当面、目を離せないようである。